気づいてた?未来へ翔けるその羽根は産まれた時から生えていたんだ

渡辺翔太さん、カンパニーの皆さん、DREAM BOYS完走おめでとうございます!

2023年9月8日から9月28日まで、16日間全26公演。長かったようで過ぎてみればあっという間の1か月でした。最近またコロナが増えているので心配もありましたが、公演期間中に大きな怪我や病気・トラブルでの休演や離脱がなくて本当によかった。

 

 

このツイートからもう3か月半経ってるんだな~。

Twitterのフォロワーならご存じのことと思いますが、何を隠そう私は渡辺翔太さんのもちもちおててが大好きです。なのでこの予告が出た時点で渡辺くんほぼ確じゃん…と思っていました。いましたが、あまりにも予想外のお仕事すぎて朝の情報解禁までどこか半信半疑のふわふわした気持ちでいました。

グループの中で演技や舞台のお仕事が多いというわけではなく、渡辺くん自身も演技には苦手意識を持っていました。おそ松さんやオールドルーキー等で演技に対して少しずつ前向きになり、「またお声がけいただけるなら頑張りたい」と話していたところに訪れた連ドラ出演に続く舞台主演。しかも演目は歴代続くDREAM BOYSで場所は帝国劇場。いや本当にあの帝国劇場に?!主演として?!?!渡辺さんが?!?!なんなら終わった今でもちょっとふわふわとした気持ちです。すごいことだよなあ…。

オファーを受けるまでの経緯はTwitterで既に500回くらい話してるので省きますが、自分が小さいころからやっている舞台の0番に立つことは生半可な覚悟で受けられるものじゃないと思います。本当に受けてくれて、こんな素敵な景色を見せてくれてありがとう…そして背中を押してくれた方々にも心からの感謝を…。

 

 

www.tohostage.com

 

改めて見たらHP簡素すぎて笑う。当日会場で何のグッズ売ってるんだっけ?って確認しようとしたらグッズ情報一切載ってなくてウケちゃったもんね。そしてこの爽やかなふたりのビジュアル、撮影の時にどこまで考えられてたのかはわかりませんが終わった今では今年のドリボにピッタリですね。

 

 

帝劇の0番に立つ渡辺くん、本当に格好良かったです。

 

ありきたりな言葉になってしまうけどこれに尽きる。コンサートで輝く姿は今までも見てきたけどそれとはまた違った光の放ち方をしていました。今までの自担は舞台にあまり縁がなかったのもあり、これが0番に立つということなんだ…とドリボを観劇して初めて理解した気がします。

 

とはいえ私は錦戸担だった中学生の頃に2006年のKAT-TUN関ジャニ∞が出演していた時のDREAM BOYSのDVDを擦り切れるほど見ていました。ジャニーズの舞台で唯一ちゃんと話を知っている作品がドリボだったんです。姉が買ってたドル誌のドリボレポやメンバーの対談を血眼で読んでた記憶もあります(その頃から雑誌厨)。歌詞や台詞を覚えるくらい見ていた作品が目の前で上演されてる。あの時亀梨くんが言った台詞や歌った曲を、渡辺くんが言って歌ってる。シーンの端々でそのことにも何度も感動しました。まさかオタク人生でドリボを観劇する日が来るなんて…。

※この後の感想で過去のドリボの話をしてるときは亀梨くんのドリボのことだと思って読んでください

 

おおまかな感想はスペースでも話したのでオタクの昂ぶりを感じたい方はこちらからどうぞ。同じ話を支離滅裂に書き連ねたものが以下に続きます。

 

 

演技で特に好きだったのは橋での兄弟の会話とマリアさんから自分が母だと打ち明けられたシーン。

序盤のショウタは自分の心にある優しさを軽薄な言葉や強気な表情で覆い隠しています。そんな中で優しさが垣間見えるのがコウキくんに向ける表情。橋のシーンで自分の病気を治すために兄が大金を欲してるんじゃないのかと心配するコウキくんを優しくはぐらかすショウタが心の底から弟を慈しむ兄の顔をしていて…!「先に帰りな」とコウキくんを送り出すショウタの顔が本当~~にお兄ちゃんで、それに笑顔で返すコウキくんも相まって仲良しな兄弟なのが伝わってきて…。ドリボでは少ない穏やかなシーンですが、ここで兄弟の仲の良さがわかるからこそこの後の展開が苦しい…。

兄弟愛で好きなシーンはほかにもいくつかあります。ひとつはチャンプに試合を申し込むシーン。ショウタはずっと覚悟を決めた鋭い表情で周りを威嚇していますが、兄を心配するコウキが駆け寄ってきた途端”大丈夫だから”と弟を安心させるような柔らかい表情になるんですよね。そしてそうやって弟に対しては優しく接してきたショウタが弟に対して強引になるシーンが、小屋でコウキがレイアを刺した場面。もうひとつの好きなシーンです。ショウタがコウキに「貸せ!!!」と張り上げる声と有無を言わさずナイフを奪い取る強引さが、今までのコウキに対するの表情とあまりにも違っていて…!コウキに声を荒げる理由がコウキを守るためなんです…。ショウタはどこまでも弟のことを一番に考えるお兄ちゃんで…思い出すだけで苦しい…。

 

それからマリアさんに母だと打ち明けられるシーン。ショウタはどんなに辛く苦しいことがあってもそれを決して表に出さずにすべて黙って引き受けてきました。けれどマリアさんの告白で隠してきた皮がボロボロと剥がれ「今更母親みたいな顔されたって遅いんだよ!」と叫ぶように思いをぶつけます。

ショウタを見てると弟もチャンプも好きなんだろうなとわかるんですが、唯一実の親に対してだけはずっと嫌悪の感情を向けています。そんな母親が今自分がお世話になっているマリアさんだった。ショウタはそれまでもたくさんのものを抱えていた上にマリアさんに衝撃の告白をされて、胸の中にあったものがここで全部あふれ出してしまうんですよね。この抑え込んでいた感情を一気に放出する姿が今まで見たことない渡辺くんで…!表情も喋り方も本当にどうしようもない苦しさが前面に出ていて、ショウタという渡辺くんに近いキャラクターだからこそより胸が苦しくなり、見ているこちらも泣きそうになりました。みんなにも絶対見てほしい。円盤発売されたら50000人で鑑賞会しようね。

 

演出で好きだったのはやっぱりエマの小屋で翔太が寝てからのシーンかな!

亀梨くんの時だとここってピエロのシーンに当たると思うんですが、中学生の頃は正直ここの面白さがあまりわからなくて。でも大人になっていろんなエンタメを経たことでこういう暗喩のようなシーンの面白さを感じられるようになった自分に成長を感じました。

渡辺くんがそれまでドラマ等で演じたキャラクターはどちらかというとリアルに近い世界観のものが多く、私も渡辺くんはリアルな世界観やキャラが似合うと思っていました。そのリアルな渡辺くんが夢の中のファンタジーな世界観で振り回されるのがまた本当~~~~にピッタリで…。全人類に見てほしい…。あのちょっと暗いというかおどろおどろしい雰囲気で正気なのが渡辺さんだけ、そしてその雰囲気に振り回され飲み込まれて…。渡辺くんってこういう雰囲気も似合うんだ!と感じたんですが、それは”ショウタだけが正気の空間”だからこそより似合ってたんだと思います。

 

役の話をすると、ショウタは本当に優しいキャラクターでした。

私が抱いてたドリボの主役のイメージって相手の言葉をつっけんどんな言動を取ることで跳ね返す人だったんですが、ショウタは跳ね返すんじゃなく”受け取るけど返さない”んですよね。相手の言葉は飲み込むけど、それに返事をすることはない。相手の気持ちまで全部自分の中に溜め込んでいて、”全部背負ってやる”という台詞が本当にそのままショウタを表していると思いました。

ダンスクで弟役の川崎皇輝くんが去年よりも兄弟の距離が近い気がすると話していましたが、これはショウタの相手の言葉を受け取る部分からきてたりするんじゃないのかな~。もちろんどれが正解とかはないですが、渡辺くんがやるからこその良さが出ていたのがこの優しさの部分だと思います。

この優しさはチャンプの慎太郎くんにも感じました。以前のドリボが『素直になれない青年たちのボタンの掛け違いが不慮の事故をきっかけにほどかれる』ものだとしたら、今年のドリボ『優しさゆえに言葉を飲み込んできた青年たちが不慮の事故をきっかけに本心を伝えあう』だった。

ショウタはチャンプの怪我に気づいていたし、チャンプもショウタが怪我に気づいていたことを知ってたけど、お互いがお互いのプライドを尊重して黙ってたんです…。天国でチャンプが全てを話したことでふたりの優しさが通じ合って、コウキの手術後のショウタが心から晴れやかな顔をしてるんですよね。それはショウタとチャンプが天国でお互いの気持ちを通じ合わせることができたからなんじゃないのかな。昔から切磋琢磨して、その中でも嫌なライバル関係にならずずっと仲良しだったスノストの渡辺くんと慎太郎くんだったからこそ見せることのできたショウタとチャンプだったように感じました。

 

歌の面では渡辺くんの歌がうまいのはもちろんなんですが、その上で歌詞が聞き取りやすい!これはここ1年くらいで強く感じた変化でもあります。最近の渡辺くんは1音1音の発音がよりはっきりするようになって歌詞の聞き取りやすさが増したのと、ニュアンスも1音1音込めるから歌の表情がより豊かになった気がしていて。まとまりで歌ってたのが粒になった感じ。Dangerholicのソロパートを聴いて歌が華やかになったな~と思っていましたが、その変化がミュージカルでの歌い方ともハマってた気がしました。シーンに合わせた歌だから歌詞がきちんと伝わらないといけない中で渡辺さんの歌はすごく聞き取りやすく、それでいて感情がしっかり乗っていて引き込まれました。

それと、ショウタはいい意味で渡辺さんの声の大きさを感じませんでした。もちろん要所での叫ぶような台詞では渡辺さんの腹から出る大きな声が響いていました。ただ、普通に話してるシーンではどちらかというとショウタは大きい声を出すことが少なく穏やかな印象で、それが叫ぶシーンとのギャップになっていました。「全部引き受けてやるよ!」なんかはほかの台詞とのギャップでより迫力を感じるシーンになっていたと思います。

 

それからもう絶対外せないのがフライング!

 

光一、ホンマにありがとう(誰?)

 

帝劇でフライングを披露する渡辺くんはまるで飛ぶために生まれてきたかのように綺麗に羽ばたいていました。フライングの技術はわからないけど主演としての説得力を背に乗せて逞しく宙を翔けていて、頼もしさと誇らしさを感じた。それから私が観劇したのは後半でしたが、もうすでに何度も飛んでいるはずなのに宙を舞う渡辺くんが本当に嬉しそうで!何回飛んでも嬉しいものなんだろうな~というのが表情から伝わってきて私も嬉しくなりました。

渡辺くんの名前には”翔”という文字が入っています。意味は『高く上がり羽を広げて飛ぶ』。渡辺くん自身も親御さんの『空高く羽ばたいてほしい』という想いから”翔太”と名付けられたそうです。その名前の通り帝劇の客席の上を高くはばたく渡辺くんは、本当にカッコよかった。名は体を表すとはこのことだと思いました。

ゲネプロで渡辺くんは「ジュニアとして先輩のバックで立っていた舞台にまさか主役として帰ってくることができるっていうのは、自分の人生の過程を感じられた瞬間で胸がいっぱいです」と語っていました。渡辺くんにとっても想像しえなかったお仕事だったと思います。けれど事務所の方や光一くんが何度も声をかけてくれたように、きっと渡辺くんはここに立つべくして立っていた。公演最後のフライングを見てそう思いました。そしてそれはもしかしたら『翔太』と名付けられたその日から、決まっていたのかもしれません。

そんなポエムが出てきちゃうくらい様になってた!こんな素敵な人を応援できてるなんてなんて幸せだろうと舞台中何度も思いました。そしてこれは日頃から言っていますが、そんな素敵で最高な渡辺くんに胸を張れるファンでいたいと強く強く強く思いました。

 

ウソ婚の撮影からそのままDREAM BOYSの稽古に入り、間にはDengerholicのプロモーションとダブルダッチの練習。それ以外にも私たちには見えないお仕事をたくさんこなしてたことと思います。そんな中で渡辺くんは私たちファンの前では常に”いつもの渡辺くん”を見せ続けてくれていました。いつでもありのままと話しながら、マイナスな感情ををこちらに一切見せなかった渡辺さんはこの夏ずーっと最高のアイドルだったと思います。それはきっとこれまでも、そしてこれからも。

こんな大きなお仕事を引き受ける決意をしてくれて本当にありがとう。この大舞台を乗り越えた渡辺くんが何を受け取って、次に見せてくれる景色がどんなものになるのか、楽しみでなりません。渡辺くん、慎太郎くん、カンパニーの皆さん、本当に本当にお疲れさまでした!