好きな人を応援すること

 Twitterでフォローしてくださっている方はご存じと思いますが、私は今Snow Manというジャニーズ事務所所属のアイドルグループを応援しています。どんなグループかは割愛しますが、とりあえず今何故かすげ~売れているグループです。

 

なぜ売れているのか、私はマーケターでもなんでもない一般人なのでよくわかりませんが、この1年強Snow Manとファンを見ていて、Snow Manのファンはスノのことが好きな人というよりもスノのことを応援している人が多いんじゃないのかなと感じました。その体感から、芸能人に対しての”好き”と”応援”の違いについて考えたことをつらつらと書き連ねていきたいと思います。あくまでも私個人が感じたことですので、その点だけ心に留めて読んでいただけると嬉しいです。

 

 

好きでいることと応援することはイコールではないんじゃないか。

 

ここにおける応援は、いわゆる積む(雑誌やCDを1人が何枚も購入する)ことや回す(動画を1人が沢山再生する)ことではありません。そういう応援の仕方もありだとは思いますが、このブログはそういった応援方法を肯定・推奨するものではありません。あと、積んだり回したりすることは個人の自由でいいと思いますが、買いましょう!回しましょう!みたいなファン同士での呼びかけは個人的にあんまり好きじゃないです(正直者)。

 

私の考える応援は「対象にきちんと利益がいくようお金・時間を使う」ことです。

 

ぶっちゃけこんなの当たり前でしょって思います。でもこの感覚がある人って殆どが今までに何かしらのファンをしてきた人で、最初からこの意識を持っている人は少ないんじゃないでしょうか。それに、ファンですら当たり前に思ってない人が多いから、公式動画より再生回数の多い無断転載動画は沢山あるし有料配信の配布アカウントもゴロゴロ存在しています。

 

芸能人を好きでいることは、なかなかに自分本位な行為です。アイドルやタレントさんって「好きなだけ好きでいさせてくれる人」なんですよね。こちらから向けているのが好意であれば相手は無下にできない。ファン側にもそういう自負があるから、普通の人にはおおよそできないような好意の示し方ができてしまう。相手のことを一切考えずに好きでいられる、ある意味でありがたい存在です。ただ自分が好きな芸能人の好きな部分を搾取したいのであれば動画の公式非公式なんかどうでもいいし、お金を払わずに見られるのであればそれに越したことはありません。

また、本来やっちゃいけないことも、好きという気持ちだけでいくらでも破れます。ストーカーや出待ちもそうですし、よくあるのは本来の金額の何倍も払って公式外のルートからチケットを買うこと。額の大きさとしては愛の大きさを示すことになるのかもしれませんが、その何倍の金額、アイドル達には一銭もいかないですよね。これこそ究極に自己満足の行為です。その額でCDやグッズ買った方が応援という視点からすればよっぽどいいと思います。

 

自己満で好きでいることを完全に駄目だというつもりはありません。ただそういう自己満の好きを掲げながらアイドルや事務所にお客様の顔しているのは違うんじゃないかな、とはいつも思っています。

 

“応援”をしようと思うと、自分の好きだけでは済まなくなります。自分がどうすることが相手にとって力になるのか、ここで初めて考えられるようになるんじゃないでしょうか。どうすれ好きな人の力になれるのか。好きな人がこちらに向けてくれる愛を、きちんとその人のもとにお返しできるのか。結論としては、相手の利益になることをすればいいんです。相手が一般人であれば何をすればいいのか難しいですが、芸能人だと逆に簡単です。利益=収益なので。彼ら彼女らはそれを得るために毎日活動をしています。勿論お仕事が好きとかファンのためとかいった側面もあるとは思います。ただ、そういう綺麗ごとを言ったところで利益がなければお仕事だって続けられません。芸能人はボランティア活動しているわけじゃないし。

 だからこそ、好きな人がこれからも活動を続けられるように、私の気持ちをお金や時間に変えて好きな人がきちんと利益として受け取れる方法で愛を伝える。これが“応援”なんじゃないかと思います。

 

そして私の体感ですが、Snow ManのファンはSnow Manを応援したい!と思っている人がすごく多いと思います。もちろんひとりひとりの気持ちの大きさや量は違います。でも自分ができる方法で、どうにかSnow Man愛を伝えられないだろうかと工夫している人をよく見かけます。CDだって買える分だけ買いたい分だけ買えばいい。動画だって好きなものを好きなだけ見ればいい。けれどせっかくなら、彼らにそれが伝わる形できちんと買う。きちんと見る。素敵だと思ったら公式に感想を送ったりSNSで呟いたりする。それだけで十分で、それが一番大切なことだと思います。ひとつひとつの大きさはまばらでも、たくさんの人が応援することで大きなひとつになる。その大きな一つがセールスの数字として出たりトレンドに現れたりしているんではないでしょうか。

スノが大きな数字を出すたびに、よく周りからスノ担は財力があるから…という声を聞きますが、正直ここ最近の数字はいわゆる“1人が100枚買っている”だけで出せるような数字とは思えません。いろんな人の応援が沢山集まった結果だと、私は思っています。Snow Manは沢山の人に愛されているアイドルグループです。

序盤に書いた、積んだり回したりの呼びかけが好きじゃない理由はこのあたりにあります。アイドルといちファンにおいて成立するのは「私(ファン)」と「アイドル」の関係性のみです。周りのファンは関係ありません。人によってできる応援には差があります。年齢や環境が違うんだから当たり前です。学生の間は行ける場所も使えるお金も限られているだだろうし、家庭の事情も人それぞれです。どんなに小さな応援でもアイドルのことを想っていれば、立派な応援の形だと思います。アイドル達はどんな応援でも正しい方法であれば感謝を伝えてくれているはずです。そんな中でファンなら買いましょう、ファンなら回しましょうのような呼びかけをしてしまうのは、個人的に好きになれません…。これは個人の想いですが。

 

さて、じゃあどうしてSnow ManのファンはSnow Manを“応援している”人が多いのか。

散々数字の話をしてこういうことを言うのは申し訳ないんですが、私が応援をしていて何よりも嬉しくなるのは「応援の先にいつでもSnow Manがいてくれる」と感じられるときです。どんな結果でもどんな状況でも彼らは使えるコンテンツを駆使してすぐに感謝の気持ちを届けてくれます。仕事で全員集まれないときには音声を集めて動画をつくってくれたこともありました。何度も何度も、たくさんの媒体で「ありがとう」の言葉を受け取りました。そして言葉だけじゃなく、その気持ちを全力のパフォーマンスに乗せてくれます。それは歌って踊るパフォーマンスだけじゃなく、毎週のYouTubeと冠バラエティ、ジャニーズwebのブログ更新、その他色んな番組や雑誌等の出演全てです。彼らはこっちがびっくりするくらい全部に全力です。どんな時でも全力で挑んで少しでもこちらにいいものを見せたいと思ってくれているのが伝わる。そしてなにより本当にいいものだと思えるものをいつも提供してくれている。だからこそファンも好きの気持ちを返したくてCDを買ったり感想のメールやはがきを贈ったりSNSで積極的に呟いたりする。この当たり前でいて難しい循環が綺麗に回っているのが今のSnow Manなのかな、と思います。そしてその結果が様々な数字として表れているだけで、中にいる私たちファンは意外と(全く気にしていないと言ったら嘘になりますが)、数字を気にしすぎず楽しくSnow Manを応援しています。だって好きに好きを返したいだけですから。

 

ま~じゃあ無断転載動画配布やら転売やらないんかって言われたら全然ありますけどね。YouTubeTwitterTikTokもゴロゴロあります。ゼロにするのって果てしなく難しいです。定期的に報告していますが正直イタチごっこだな…と感じています。

 

 

もちろんこの考え方が必ずしも正しいとは思いません。今までも応援したいという気持ちでお金を払って報われないこともありましたし、前述したように好きだけで楽しむ気持ちを否定するつもりはありません。

 

でも、この1年で思いました。やっぱり応援するのってとっても楽しい。

 

このブログを読んでくださっている方は違う何かのファンの方もいると思います。あなたの好きな人も、きっと応援に感謝を伝えて、パフォーマンスで愛や感謝を見せてくれていると思います。好きな人の見せてくれるものや気持ちに応えたいとき、1枚でいいから好きな曲のCDを買う。無理ならダウンロードで曲を買う。それも難しいなら公式から出ている音源を聞く。それが応援だと、私は思います。

 

私にとって、応援することで愛を贈ってそれにきちんと愛が返ってくること、そんな当たり前のことを楽しいと気づかせてくれたのがSnow Manでした。私にとってSnow Manだったように、いろんな方がいろんなものを好きでいると思います。その好きな人やものに少しでも直接好きという気持ちを伝えるために、楽しく正しく応援できる人がジャンル問わずたくさん増えてたらいいなあと思っています。まとめ方がわからなくなったのでこの辺で終わります!推しは推せるときに推せ!これに尽きる!